不動産購入を検討し始めると、「住宅性能評価書」という言葉を耳にする機会があるかもしれません。
住宅の性能とは具体的にどんなことを指すのか、またどんな役割があるのかなどが気になりますよね。
今回は、購入前に知っておきたい住宅性能評価書の意味や、取得するメリット・デメリットまで解説します。
不動産購入で取得する住宅性能評価書とは?
住宅性能評価書とは、不動産の設計などを基準に基づいて評価するもの。
欠陥住宅が問題となった時代に、解決方法として誕生した品確法には3つの柱があり、その1つが住宅性能表示制度です。
住宅の性能を客観的にわかりやすく表示する制度のことで、これにより交付されるのが住宅性能評価書です。
住宅性能評価書は必ず取得しなければいけないものではありませんが、取得することにより不動産の性能がわかりやすくなります。
では、住宅性能評価ではどういったことを評価しているのでしょうか。
新築住宅の場合は、以下の10分野で性能が評価されます。
●耐震性
●火災時の安全性
●耐久性
●維持管理・更新への配慮
●温熱環境・エネルギー消費量
●空気環境
●光・視環境
●音環境
●高齢者への配慮
●防犯
このなかで必須分野は耐震性、耐久性、維持管理・更新への配慮、省エネルギー性の4つであり、その他は任意で依頼できます。
住宅性能評価書を取得するためには、費用がかかり、一戸建ての場合10万円から20万円程度かかるケースが多いです。
評価を行う機関によって費用に差がありますが、基本審査だけでなく内容やオプションによって費用が追加されていきます。
不動産購入時に住宅性能評価書を取得するメリット・デメリット
メリット
●住宅性能を把握できる
●住宅ローンや地震保険などで有利になる
●トラブル時に紛争処理機関に依頼できる
大きなメリットは、不動産の性能を客観的に把握できることです。
専門家による評価を受けられ、完成後には見えなくなってしまう部分も任せられます。
また、住宅性能評価書があることによって住宅ローンの金利引き下げの対応になったり、地震保険料を割り引いてもらえたりなどのメリットも。
ちなみに住宅性能評価書は、設計住宅性能評価書と建設住宅性能評価書の2種類あり、両方を取得していると建築会社とトラブルが起きた場合に、指定の機関に紛争処理を申請することが可能です。
デメリット
●建築費が上がる
●不具合が起きないわけではない
住宅性能評価書を取得するだけでなく、等級を上げるために建築費が上がってしまいやすいです。
必要な分野をクリアしていると、建築費がいくらになっているのか把握しづらいのもデメリット。
そして、住宅性能評価書を取得しても不具合が起きないわけではありませんので、そのあたりは念頭に置いておきましょう。
まとめ
不動産購入時によく聞く住宅性能評価書とは、基準をクリアしているかどうか不動産の性能を客観的に評価してくれるものです。
取得することで不動産の性能を数値化して把握しやすくなる、などさまざまなメリットがあります。
ただし費用もかかるため、コストに対してのメリットなどをよく検討してみましょう。
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